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戯れ、平成の総理大臣で組閣してみた [政治]

平成の総理大臣経験者で組閣してみた。

平成もいろいろあったなあとしみじみ実感。

あくまでも独断と偏見に基づく個人的な戯れなので、そこんとこよしなに。

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◆総理大臣◆
小泉純一郎
→たぶん総理大臣にまでなれば、専門的な知見や政策力はそれほど必要ではないと思う。他の大臣をかばったりはげましたりする役割。発信力と注目度と勝負強さで、総理大臣は小泉純一郎で決まり。


◆官房長官◆
福田康夫
→総理としては正直いまいちで好きになれなかったが、調整力と実務能力が高いのでここに。小泉氏との相性も悪くないし、やはり官房長官で光る人。


◆財務大臣・内閣府特命担当(金融)◆
宮澤喜一
→傲慢で酒乱で敵も多かったが、経済財政を肌感覚で分かっていた数少ない政治家。経済財政担当大臣かどうかは悩ましいが、やはり財務省をきっちり抑えてほしい。


◆外務大臣◆
小渕恵三
→急逝が惜しまれる。内政も広く対応できるが、佐藤優の本とか読む限り、インテリジェンスのセンスもあるし、江沢民とかとやり合った手腕は外務大臣向きと思う。


◆防衛大臣◆
野田佳彦
→財務大臣経験者だが、むしろ安全保障の方が詳しいのでは。民主党の3人の総理の中では、良くも悪くも最も普通で、そのために評価できる。人柄も実直でよいし、ここは防衛大臣で。


◆総務大臣◆
竹下登
→大蔵大臣や国道交通大臣や官房長官でもいけるが、地方政治や選挙を熟知した竹下氏は、あえて総務大臣で起用したい。通信行政とかも、知識というより調整力で政策推進してほしい。


◆国土交通大臣◆
森喜朗
→空気を読めない失言が目立つが、オリンピックの誘致など、国内外向けの政治力はかなりのもの。インフラ整備に邁進してほしい。


◆環境大臣◆
宇野宗佑
→女性スキャンダルの短命政権。総理としての印象は無いが、閣僚経験多いし、環境大臣くらいはこなしてほしい。


◆法務大臣・内閣府特命担当(拉致問題対策)◆
安倍晋三
→官房長官か厚生労働大臣がふさわしいとは思うが、他とのバランスが結構難しいのであえてここへ。拉致はもちろん、死刑制度の適正な運用や、入管行政の建て直しとかに期待。


◆経済産業大臣◆
橋本龍太郎
→政策通だし、割となんでもこなせる印象。外務大臣か厚労大臣でもいいと思ったが、ここは通商交渉とかエネルギー政策で活躍してほしい意味を込めて。


◆農林水産大臣◆
羽田孜
→総理としては印象がほぼ無いが、農水族だしここは無難にこなしてほしい。


◆厚生労働大臣◆
村山富市
→巨大官庁厚労省には正直実力不足だとは思うが、経済や外交や危機管理よりはまだマシか。副大臣や政務官に実務肌をつけて、あとはおじいちゃんのソフトイメージで乗り切ってほしい。


◆文部科学大臣◆
海部俊樹
→まあ、文教族だし清新なイメージで。文科省のぐずぐずぶりはなんとかしてほしい。


◆内閣府特命担当(経済財政)◆
麻生太郎
→失言が多いが、このポストならそう目立たずに済むのでは。単純に能力は高いと思うので、宮澤、橋本とうまく連携をとって経済の建て直しを図ってほしい。


◆内閣府特命担当(防災・消費者政策・知的財産・規制改革・行政改革)◆
菅直人
→総理としての調整力や組織を統率する力は皆無だったが、厚生大臣のときのように、ミクロの問題にこだわらせれば、馬力はあるし、案外能力を発揮しそう。


◆国家公安委員長・内閣府特命担当(沖縄・北方)◆
細川護熙
→正直、実務能力には期待していない。まあ、あまり仕事はしないでいいので、視察とかするだけで、あとはのんびりしていてほしい。


◆内閣府特命担当(男女共同参画・少子化・地方創生・科学技術)◆
鳩山由紀夫
→ここも実務能力には期待していない。本当は、公益財団の理事長辺りが最適な人だと思う。


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友情に似た何か~日高敏隆と岸田秀~ [読書]

『動物と人間の世界認識』(日高敏隆 著)がやたら面白かった。

ユクスキュルの「環世界」を紹介しながら、動物が付与する意味によって、その認識する環境が異なるという事実を論じる。

例えば、同じチョウでも、アゲハチョウとモンシロチョウでは、認識する世界が違う。

アゲハチョウはミカン科に産卵することから、その種の木が多い可能性の高い、日当たりの良い高い梢を飛び、交尾相手を探す。モンシロチョウは、アブラナ科の植物が多く存在するだろう、平たい草原を飛ぶ。

アゲハチョウには平たい草原は存在しないし、モンシロチョウにとっては、高い梢は存在しないのだ。

草原も、梢も、確かに存在するのにかかわらず。

日高氏は、このような世界認識を「イリュージョン」と呼び、動物は「イリュージョン」がなければ世界を認識できないと喝破する。むろん、動物には、人間も含まれる。

つまり、完全に客観的な世界認識など、どこにも存在しないのだ。

日高氏がこの着想を得たのは、たぶん、40年ほど前。そしておそらくキーパーソンは、心理学者、岸田秀。

「人間は本能の壊れた動物である。だから、大脳が作った幻想に従って生きざるを得ない。ゆえに、人間の世界は全て幻想だ」

ざっくりこんな感じの『唯幻論』を、岸田氏は唱える。

二人は、本書の約40年前、別々に留学したフランスで親交を結んだ。そこで日高氏は唯幻論の基となる思想を聞いたらしい。

そして、岸田氏の著書『続ものぐさ精神分析』の解説において動物と人間の相対性について触れ、人間と動物を本能で峻別する岸田唯幻論に対し、批判の足掛かりを築いている。

それが本格的に展開されたのが、本書なのだろう。いわば、日高氏から岸田氏への、アンサーソングなのだ。

着想から体系化まで、約40年。友情に似た知的な交流を、少しうらやましく感じた次第である。

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Dear friends,From Shinjuku Golden Gai [新宿]

中学2年生くらいのレベルの英語でとりあえず書いてみた。
たぶん単語や文法の間違いが甚だしいはずなので、そこは寛大な心をもって、
何も言わずに胸の中で小バカにしてくだされ。

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Dear Friends

I imagine it's very fantastic time that your Japanese trip to watch rugby world cup games.
But,I heard some bad rumors about foreign people(like you!) in Japan,especially,Shinjuku Golden Gai.

You know,Golden Gai is very popular spot for foreigners in Tokyo,Japan.
There's many tiny old bars,each bar has it's original world.
Tiny old bars and narrow streets make a unique atmosphere.

In Golden gai,Foreign people who come to japan to watch rugby world cup games are unwelcome,
honestly speaking,are hated.

The reasons are various.For example,some foreign people are;
・drinking outside bar,and leave trash or bar glasses
・gathered too many and shout,sing,rage,storm loudly
・gathered too many and are as obstructions of passages
・offenders who violate the rules of bars and cautions of bartenders
・users offensive languages(like f××k!) to bartenders
and so on.

To summarize,in Golden Gai, foreign people are regarded as rascals.

Of course,I think all foreign people are not rascals.They are a little part of foreign people.
But I'm afraid some rough foreigners make people who usually work or drink in Golden Gai so nervous.

Please imagine your familiar spot ,example,your home town,is suddenly occupied by strangers.
Besides,if the strangers destroy the atmosphere of your home town brutally,how do you feel?

I know you are gentle rugby fun,so,I believe you don't bother people who work or drink at Golden gai.

But if you will be excited with heat up foreigners,please try to be calm and imagine your home town.

I hope your trip are very interesting to the end.
Someday,I'm looking forward to seeing you in Shinjuku Golden Gai.

Best regards
Your Japanese Friend from Shinjuku Golden Gai

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侠気と稚気と、ときどき狂気。ある友人の話。 [新宿]

矢月秀作さんは、友人なのである。

100万部を超えた『もぐら』シリーズをはじめ数々の作品を世に送り出す、当代の人気作家の一人だ。小説だけで飯が食える、珍しい人なんである。

15年くらい前だろうか。新宿ゴールデン街の「流民」の深夜、よく顔を合わせていた。当時僕はまだ公務員で、矢月さん、いや、やっさんは、小説の講師をしていたと思ってたがよく覚えてはいない。とまれ、お互い酒を飲んでは、くだらない話にうつつを抜かしていた。

あるとき酔ったやっさんが映画監督をやりたいと宣えば「ボンゴレ・ビ・アンコ監督」と名付けてもてはやし、またあるときには僕と二人で謎のダンスユニット「ヱグザ・イル」を結成。ちなみにやっさんが「ヱグザ」で僕が「イル」。当然我々、ダンスはうまく踊れない。

そうこうしてても、時は流れる。

僕は公務員をドロップアウトしてしまい生活の建て直しに汲々とし(これは今でもなお続いている)、やっさんの姿も酒場で見かけることが少なくなった。そんなあるとき、人づてに、『もぐら』ブレイクの話を聞く。

やっさん、やるじゃん。

それ以降、年に1~2回くらいだろうか、やっさんに会う機会が発生する。偶然のときもあれば、呼び出されたこともあった。酒の飲み方と言い、風情と言い、どこをどう見ても羽振りがいい。てやんでい、正直そう思わないでもない。

ただ、どう考えても困っていてそこからずーっと抜け出せないでいる僕に、一緒に飲んでも一銭の得にもならんであろう僕に、会ってくれた際はもちろん、SNSなどでも昔と同じように親身に声をかけてくれるのは、やはり、やっさんなのだ。

懇意にしている有名出版社の編集者さんを紹介してくれたことも、一度や二度ではない。やっさんは、僕に小説を書かせようと唆しているのだ。生活の建て直しにすら困難を抱える僕は、現時点まで、せっかくのご縁をまったくもって活かせていない。そんな不義理に対しても、

「俺はお前の能力を信じている。あきらめない限り負けはない」

と断じて、水割りをあおるのである。そんな侠気が一つ。

そんなやっさんと、先日また偶然に顔を合わせた。「NESSUN DORMA」で一人飲んでいた時、店のガラス戸に映りこんだ人影、やたらニコニコしてこっちを見ている。ラグビーワールドカップで観光に来た外国人でもあるまいしと思ったら、やっさんだった。

「おう、さかもっちゃん、会いたかったで!」

と言いながら、僕との会話もそこそこに、隣の席、一人で来ていたオーストラリア人男性にひたすら声をかける。僕も大したことはないが、やっさんの英語も壊滅的だ。その後どうにかメアドを交換したようだが、

「すまん!さかもっちゃん、俺、英語勉強のために英語でメールくれって、いうたってや!」

いや、別にいいけどさ。。。そんな田沢一号生ばりで中学生英語の似非通訳をすることしばし。

「英語、全然わかんないくせに、なんで外人としゃべろうとするんすか??」

「いやあ、俺、外人がいたら、声掛けたくなんねん!」

あまりに屈託のない笑顔に、完全に毒気を抜かれてしまうのである。そんな稚気が一つ。

河岸を変えて、「シャドウ」、そして8月にオープンしたばかりの「千華」へ。ちょうど外国人たちとほぼほぼ入れ替わりに、我々二人。椅子の無い立ち飲みの店で語るやっさん。

「俺はアクションが書きたいんだよ!こんな動き、マンガなら絵ですぐ描けるけど、これを文章で、なおかつリズムを失わないように書くのは、結構難しいんやで。ジャッキー大好き!」

と、語りを入れながら、ジャッキー・チェンとブルース・リーとサモ・ハン・キンポーの動きをそれぞれ一つ一つ実演して見せる。酔拳しかり、死亡遊戯しかり。腰の落とし方が巧い。椅子の無い店だからこそできる芸当だ。

そのしぐさと語り口は、ユーモラスでありながら、どこかしら、やっさんの創作の源泉のようなものすら感じさせる。酔った目は、ニコニコとこそしているが、その淵に表現への情念というか、ある意味、そこはかとない狂おしさを漂わせている。そんな狂気が一つ。

侠気であり、稚気であり、そしてかすかな狂気。

そんな感情を具体化して物語やらキャラクターやらと肉付けしていくと、矢月秀作という現代作家の文学そのものになるのではないか。

こちとらも酩酊しつつやっさんを眺めながら、頭ではそんなことを、つらつら考えてしまったのである。

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思い出横丁、岐阜屋のタンメン [新宿]

タンメンが好きである。

塩味のスープに麺がつかり、その上に炒め野菜が鎮座しているアレ。
街の名も無き中華屋のタンメンもよいし、日高屋も悪くない。

しかしここは敢えて、岐阜屋のタンメン(580円)を推したいのである。

先日久々に、新宿は思い出横丁に立ち寄り、岐阜屋のカウンターに座った。
まだ客が少ない午前中のこと。

いつもなら、酎ハイに蒸し鶏、そしてきくらげ玉子炒めのコンボなのだが、
どうも麺への欲望が抑えがたい。

で、タンメン。

カウンターの中、先ほどまでスポーツ新聞片手に他の客と語っていたおっさん、
注文とともに、まずおもむろに麺を取り出して湯だった鍋に入れ、それと別に、
中華鍋に油をひく。

鍋が熱くなったころを見計らい、豚肉の欠片、そして野菜を放り込む。

玉ねぎ、にんじん、きくらげ、キャベツ、もやし、ニラ、それぞれ、
鍋に着地するごとに、油の爆ぜる小気味良いが音が耳と胃袋を叩く。

お玉でぞんざいにすくわれた塩コショウで味をつけられ、仕上げに
ペットボトルに入った茶色い液体が注がれ、鍋を一回し二回し。
すると今度は鍋にスープが注がれ、炒め煮の過程に入る。

そうこうするうち麺は茹で上がり、網ですくわれた麺はどんぶりにて待機。
その上に、炒め煮られたスープと野菜の混在した何かがざんぶりと。

軽く体裁を整えて、いざ、タンメンの見参なんである。

汁を啜れば、元の出汁の味、塩コショウの味に加えて、野菜どもの何とも
言えないかそけき滋味が溶け出している。その一方、野菜を噛みしだけば、
ジャキジャキした食感と、それぞれの風味はしっかり残っている。

良い。

麺の茹で加減も上々、汁と麺と野菜を交互に啜り食らうことしばし、
いつしかどんぶりは空になっている。

たおやかな満足感。

麺はもちろんだが、野菜を炒め煮にし、火が通るタイミングを見計らわないと、
決して美味いタンメンにはなるまい。

おっさんが鼻歌交じりのような佇まいで作ったタンメンは、
素材の美味さを引き出した、まごうことなき料理なのである。

油と塩と炭水化物に加え、ビタミンやミネラルや食物繊維まで加わった
タンメンは、もはや完全栄養食と言っても過言ではなかろう。

そんな中でも、値段と美味さとロケーションと風情で、岐阜屋のタンメンは、
頭一つ抜けていると思うのである。

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