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八重洲『博雅』の水餃子 [食べ物系]

東京駅八重洲口近く、『博雅』の水餃子が割りとお気に入りなんである。

確か誰かから聞いて行ってみようと思ったのだが、誰から聞いたのかよく覚えてない。
で、店に入りメニューを見れば、1000円弱もする水餃子にいささか驚きつつ注文。

しばらくすると、目の前に麺類もかくやと思う大振りのどんぶりがおかれ、
立ち上る湯気の下には、もやし、キャベツ、ほうれん草、にんじん等々、
とりどりの野菜と汁が。

店員がタンメンと間違えたに違いない。しょうがないか。

抗議するのも物憂いので、汁をすすりつつ野菜を片付けはじめる。
汁はごくごくあっさりとした塩味で、ほのかに野菜の甘みが残る。

悪くない。

さて、麺でも食うかと野菜の合間に箸を差し込むと、麺とは異なる感触。

なんだ。

野菜を掻き分けてみると、白色半透明の塊が5つほど。大きい。
生まれたての赤子の握りこぶしくらい、あるのではないか。

どうもこれが、水餃子らしい。

水餃子をレンゲにとってかぶりつけば、ささやかなニラの香りと肉汁。
味付けは、汁と同様ごくごくシンプルな塩味。

食いでが物凄くあるのだが、脂っこくないので、食える。

野菜を噛み砕き、餃子にかぶりつき、汁をすすり、野菜を噛み砕き、
餃子に醤油をたらし、かぶりつき、汁をすすり、汁をすすり、餃子を
割ってラー油をたらし口に放り、野菜を噛み締め、汁をすすり・・・

そんな作業を繰り返すと、いつの間にか、どんぶりは干上がっていた。

腹が減っているとき、物を食って、味がして、腹が満ちていく。
そんな当たり前の食事の感覚が、なんだか楽しい。

隣の『泰興楼』の焼餃子とも甲乙つけ難い、良い餃子経験なんである。

<博雅:食べログ>
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13006471/


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