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ある日の銭湯 [生活]

久しぶりに、近所の銭湯にいってみる。

ほとんど空間の無い番台で入浴料とタオルセット一式の料金を払い、
脱衣所へ。+100円払うと手ぶらでも入浴できるのでよい。

脱衣所から浴場を見やると、奥に浴槽があり、手前が2列に並んだ洗い場。
一番手前の左手が水風呂、右がシャワーになっている。あまり広くはない。

中には3人ほどおり、浴槽縁に腰掛けている親子連れと、洗い場に一人。

親子連れの子供は、小学校高学年くらいか。
そして、こちらに背を向けて腰掛けている親は、丸刈りで、
中日の和田のような感じ。

その背中は絵画で彩られている。

浴場に入り、ケロヨンの黄色い洗面器と椅子を持ち、洗い場の一角へ。
洗い場は、正面に鏡、鏡の上に固定式シャワー、鏡の下に水とお湯、
それぞれの蛇口がある。

固定式シャワーといい、洗面器にお湯と水を混合しながら適温を
探すのといい、自家風呂に慣れた身に、銭湯はなかなか不便だ。

たるんだ身体を嘆きつつ洗っていると、和田親子が背後にきた。
父親の背中の絵と文字を鏡の中で解読しようとするが、
メガネの無い悲しみを味わう。

少しすると、父親が子の顔にシェービングクリームのようなものを
塗りだした。剃刀も取り出し、どうやら、産毛を剃ろうとしているらしい。

そんな様子を横目に身体を流し浴槽へ。
まずは、向かって右の紫根入りという湯につかろうと試みる。

熱っ。太股辺りがぴりっとした。

最初の熱さに身体を慣れさせつつ、こわごわ身体を沈めると、
湯の熱さがぴりぴりしてくる。しばらくするとぴりぴりがなくなり、
今度はじんわりとした感じ。

温度調節が不自由なのも、自家風呂との違いだろう。

それから隣の通常の湯の浴槽につかる。
場所によってはジェットバス状になっているが、なんとなく、
そこを避けて普通につかる。

和田親子は、子が浴槽に入りつつ、父は頭を剃っている。

それにしても、湯につかると手持ち無沙汰が否めない。
人がいるから、歌えないし、泳げないし。
また、のぼせてくるし、どうも長湯に向かない体質であるようだ。

入り口近くのシャワーで身体を流し、浴場を出る。
身体をぬぐって着衣後、番台に出る。

牛乳かコーヒー牛乳か迷ったが、今日はコーヒー牛乳で。

一息ついて、湯の熱で身体をほんわりさせながら、
雑誌などを斜め読みしているのはとても心地よい。

ふむ。

また、忘れたときにテルマエることにしよう。

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