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酒肴、新生姜、岩下 [食べ物系]

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岩下の新生姜、酒肴として佳品なんである。

SNSではいろんなレシピが回ってくるし、特に豚肉で巻いて焼いたやつなどには、かなり食欲をそそられないでもない。また、料理をほとんどしない自分でも脳内でいろいろ考えてしまうことだってある。しかしやはり、そのままを薄切りにして食らうのが最善ではないかと思う。

小皿に薄切りにした岩下の新生姜を並べる。白い皿に薄いピンクが映える。おもむろに箸で取り、口に放り込む。ほのかな香り。筋張ったりしておらず柔らかいものの、じゃくじゃくと、きっちりと楽しい歯ざわり。微かな塩味に、生姜の辛さと風味がスッと抜け、爽快感だけが残る。

そこを酒で洗うのである。

酒の旨味と生姜の味が混然し、口中に幸せなひとときが来る。酸味、辛み、香りがもう少し強かったら、酒の旨味を消してしまうだろう。だが新生姜は割とギリギリのところで踏みとどまり、自らの風味を主張しつつ、酒を邪魔しない。

それどころか口に残った微かな爽快感で、もう一杯飲みたくなってしまう。酸味や辛みの刺激は、ほどほどに酔いを押しとどめ、気をしゃっきりさせてくれる。酒へのアクセルと酔いへのブレーキのバランスがすこぶる良い。

酒場で一人、岩下の新生姜をつまみに、ちょっといい酒や好きな酒を飲む。それはじわじわと楽しい時間であるのは間違いない。

岩下の新生姜、正直、子供のころはあまり美味いものとは思えなかったが、大人になって酒を嗜むようになると、俄然美味さが増してくる。白子しかり、ホヤしかり、そんな箱に入ってくる。各種料理など、いろんな楽しみ方もあれど、やはり酒の肴が最善だという、岩下の新生姜への個人的な感想なんである。




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