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海保のグッジョブ!尖閣諸島海域での中国漁船救助について [国際]

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11日、尖閣諸島沖で発生した中国漁船の衝突事故に対し、日本の海上保安庁が速やかに中国漁民を救出したことが、中国でも話題になっているようです。

その論調の多くは、日本政府を評価し、中国政府を批判するもの。周知のとおり中国は、尖閣諸島周辺の領有権を主張し、周辺海域へ艦船派遣などの軍事的威嚇を続けていますが、その一方で、今回は自国民の救出に動きませんでした。これが、人道的な観点からも、国家主権の観点からも、あり得ないとして批判されています。中国政府は、結局、日本政府に感謝の意を表せざるを得なくなりました。

日本の海上保安庁のまさにグッジョブと言えるでしょう。

とはいえ、中国政府の言動を見る限り、尖閣諸島での緊張が止む気配はありません。中国は漁船の大量動員に加え政府船舶も派遣しており、現地で対応する職員の方々のストレスは、察するに余りあります。ストレスによるミスや判断力の低下した行動を防ぐために、休養や気分転換など、現地の体制面での充実を、引き続き望みたいところです。

実際、ストレスや、国内世論の動向次第では、海保職員による中国漁船衝突映像の流出のように、組織でコントロールできないイレギュラーな事態が起こり得ると思います(情報公開は評価できるとしても、組織の統制に反したという意味では、評価できる行動ではありません)。もし何らかの暴力を伴う事態となれば、そこから双方の軍事衝突に陥る懸念は、否定できません。

尖閣諸島における中国の挑発が報じられるたびに、政府の弱腰を批判し、軍事力行使を含む中国への強硬姿勢を主張することが、喝采を浴びがちです。しかし、軍事衝突が起こった際に危険に陥るのは、報道機関や東京で暮らす人々ではなく、第一線の方々であることを忘れてはいけないはずです。今回の海保の行動のように、施政権の適切な行使を通じて国内外に中国の不当性を知らしめる、地道な活動も求められていると思います。

【参考記事】
http://m.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5654_1.php


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