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大阪府警で5000件もの事件書類が放置!無くならない事件放置の背景は? [事件]

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大阪府警で5000件もの事件書類が放置され、うち3000件について時効が成立していたことが判明しました。適正な事件処理を怠っていたことは、大いに非難に値すると思います。今回に限らず、警察によるこの手の事件処理の放置は折に触れて報じられており、「またか」という印象があります。

おそらく、放置された事件の多くは、任意事件のはずです。身柄を確保する強制捜査では、手続きや、被疑者の身柄拘束時間などが厳密に決められており、一定期間で集中的に捜査を行うため、通常は放置されることはありません。

一方、強制捜査の必要が無いと判断される任意事件では、被疑者はもちろん、被害者や周囲の協力が無ければ、捜査は進みません。そもそも、任意事件の被害届の多くは、当事者同士の別の民事事件を有利にする交渉材料のためや、喧嘩のように、どちらが被疑者か被害者か分からないようなケースがあります。

また、事情聴取一つとっても、多忙などの理由で応じてもらえず、検察庁への送致に必要な証拠がなかなか集まらないという事情があります。担当の警察官が他の突発事案や強制捜査に従事しているうちに、どうしても任意事件への対応が疎かになり、担当者が異動を繰り返したらい回しにされ、事件処理への責任体制が曖昧になってしまう、というのが多くの事件放置の実態でしょう。

もちろん、警察の怠慢は責められてしかるべきです。ただ、事件の管理手法や、捜査の着手から検察への送致に至る事件処理のルール自体が、実態とは合わなくなっているのかもしれません。

営業案件の進捗管理やグループウェアの活用など、民間企業の案件管理を刑事事件に応用することは合理的だと思います。また、当事者の協力を得られる見込みが無い任意事件については、正規の事件処理手続きから除く制度を検討してもよいでしょう。

公共部門の生産性を上げる端緒として、警察による放置事件の適正な管理のための投資を試みてもよいのではないでしょうか。

<参考記事>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160201-00050007-yom-soci


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