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短歌、俳句、2022年秋~2023年冬 [その他]

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もろもろを放り出しては投げ棄てて放り出せずは命なりけり

冬の焼け跡の香りかラフロイグ

じんじんと耳たぶ凍え師走かな

土籠る蟇凍えるや師走雨

値札見ておかずを減らす師走かな

霜月の生ぬるき雨怖き風

まつろわぬ夢の欠片を喉に当て突けぬがままに幾年や過ぐ

見渡せば夢も希望も無かりけり四十路に惑う秋の夕暮れ

寒空が溶けて滴る雨暗し

節々に寒さが凍みて生骸

月刺さる身を温めるや七草粥

新春に責めるが如き青い空

喘鳴が祝うや独り三ヶ日

生ぬるき浮世に醒めず寝正月

吐く息が白き独りの大晦日

如月の夕暮れ裂くや稲光

雪を食む冷たさにまだ生きて在る

如月の風戯れに喉を駆け咳散らかすや独り寝の夜

正しさに首を絞め合う暖の果て

いつまでか豆を砕ける我が顎

夢は朽ち希望は絶えてながらえて六道輪廻の罪をこそ思え

燗酒で生きるを灯せ明日の闇

寒風を背中でいなし呷る燗

煩悩を鎮めよ寒の凄まじき




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