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浅草、紳士三人、ぶらり旅 [その他]

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先日、平均年齢48歳の僕とG氏とA氏、紳士三人で、浅草をぶらぶらした。以前、三人で横浜中華街をぶらぶらしたとき、案外楽しかったので、また三人でどこか行こうという話が浮上した。

で、浅草なんである。

<前回の横浜編はこちら>
https://daily-news-portal.blog.ss-blog.jp/2022-08-10

明るいうちに浅草を散歩し、仲見世通りをお土産を買いつつ冷やかしなどしたいということで、雷門前、13時集合。おのぼりさんのようなベタベタな待ち合わせ。ほぼほぼ時間通りに現れた僕とG氏だが、前回の横浜と同様、A氏から小一時間ほど遅刻するとの連絡アリ。

しょうがないので、G氏と時間を潰すべく、芋羊羹とあんこ玉で有名な『舟和』の喫茶店店舗でお茶でもすることに。

僕はところてんと豆かんのセット、G氏は温めた芋羊羹にバター片を乗せたものとアイス最中のセット。二人ともこの時点ではノンアルだ。それとなくお酒を勧めてみるが、G氏、実は甘いものが好きとのことでにこやかに芋羊羹を食らう。僕の豆かんも、ところてんも、風情があってよい。

周りを見回すと、若者か、アベックか、家族連れがほとんどで、我々のように中年男性、しかも二人連れのような客はまず見当たらない。いささかのアウェー感をものともせず甘味を食らうと、A氏から到着の連絡が。舟和を出て雷門へ向かう。

A氏も合流し、仲見世通りをぶらぶらと歩く。傍目にもわかるウキウキぶりのA氏。人通りは多いが、やはり、中年男性の三人組というのは我々の他にみかけない。とはいえそんなことに頓着する我々でもない。人形焼きや揚げ饅頭などの食べ物を横目に、招き猫を商う店、玩具屋などを冷やかしながらある店舗に入る。レプリカの武具などを売っている店のようだ。

A氏が目を輝かせつつ、アルミか何かで出来た模造刀を手に取った。「いやー、これ、いいっすねえ」。鞘を抜いて刀身を見て、店の人と2~3言葉を交わすうちに、もう購入し、袋に詰めてもらっていた。

傍らG氏は、店の隅に立てかけられていた1.8メートルほどの模造槍を手に取り、しげしげ眺めている。主に木でできた槍は、ところどころ塗装が剥げて古びていたが、やはりでかい。さすがに持ち運びが大変そうだしなあと僕が思っていると、僕らの様子を見た店員が近寄り、「この槍、三つに分けられるんです」と、手際よく分解して見せた。

G氏思わず、「これ、いくらですか??」と尋ねると、店員、「持って行ってもらえるなら、500円でいいです」。ものの一分後には、G氏は、三つに分解された模造槍の袋を下げ、「いやー、いい買い物をしました」とホクホク顔。ちなみに、二人にアテられた僕は、やや小ぶりの十手を買ってしまった。これはこれでずっしりしてよい。

各々武器を手に入れた我々は、浅草寺でお参りをして、伝法院通り辺りを過ぎ、ホッピー通りへ。そこでおやつがてら、軽くつまみとホッピーをたしなみ、仲見世通りで購入したお互いの戦利品を自慢し、ほめたたえあう。

次に向かうは『花やしき』。遊園地自体行くことがほとんど無いのに、中年男性三人が行くには、ちょっとした冒険ですらある。建物スレスレを走り抜けるある意味絶叫マシンで有名なジェットコースターは、60分待ちとのことで断念。とはいえ、いくつか乗り物をたしなむことにしたが、なめてかかったリトルスターには、少し難渋した。

丸い小さなゴンドラに対面で最大4人が座ることができ、そのゴンドラが輪になって連なって動くヤツ。荷物を置き、ゴンドラに着座すると、係員がかなり厳しく手荷物の再検査にやってくる。眼鏡やスマホや鍵など、ポケットの中、身に着けているものは洗いざらいロッカーへ。その後、腰の辺りを太めのベルトでぎゅうぎゅうに締め付けられ、動き出す。

誰ともなく「こんな厳重にしなくても、回転するわけじゃないんだし」と言い出した十数秒後、前のゴンドラから悲鳴めいた声が聞こえたと思ったら、僕らのゴンドラも激しく回転。身体を止めるのが腰のベルトしかないので怖いったらなく、しかもそのベルトが腹肉にみっちり食い込み激痛。怖さと痛さで、降りたときには、まるでレイプでもされたかのように、すっかりぐったりしてしまった。

少し休んで、日もだいぶ暮れてきた。晩飯がてら、『駒形どぜう』へ。

座敷にあぐら座で、酒を飲み待つと、どじょう鍋がやってくる。炭火のコンロの上に、直径20センチくらいある、鉄製の、鍋というより皿が鎮座し、その中に、下ごしらえされたどじょうが所せましと詰まっている。そこにネギをのせ、ぐつぐついわせ、ちょいちょい割り下を注しつつ、ネギがしなったあたりで食らうのである。

どじょうは骨なども処理してあり食べやすく、ふわふわした食感、脂というか、ゼラチン質的なまろいコクに川魚の風味が合いまって、滋味深い。ネギと合わせ、七味や山椒を惜しげも無く使っても負けないくらい強いどじょうの旨味。オプションのささがきゴボウを加えて煮ると、香り立ち、これまた得も言われぬ。酒も進む。ついでにくじら鍋も頼み、どじょう汁で締めて、すっかり堪能。

どぜう屋を出るころには、日はとっぷりと暮れて、帰りは、吾妻橋から川岸に降り、隅田川を右手に、両国駅付近まで歩くことにした。ときおり往来する屋形船の灯を見ながら四方山話をしつつ、30分ほどだらだらと歩く。両国駅でいったん解散し、それぞれ帰路に着くなり何なりと。

中年男性三人で浅草を堪能した、そんな一日であった。




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