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安田純平氏の解放に関する安堵とエトセトラ [国際]

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シリアで武装勢力に拘束されたジャーナリストの安田純平氏が3年4ヶ月ぶりに解放されました。

これについては、政府の警告を無視して危険地域に行って拘束されたのだから自己責任であると批判する意見もある一方、危険地帯に趣くジャーナリストがいてこそ世界の状況が可視化されるとして評価する意見もあります。

個人的には、まずは、安田氏の命が助かったことを安堵するとともに、その解放に尽力した国内外の関係機関に敬意を表したいと思います。その上で、ジャーナリズムの役割と、個々のジャーナリストの評価は分けてもよいのではないかと考えます。

確かに、危険地帯も含めて取材に趣き、世界の具体的な情報を伝えるジャーナリズムの役割が大切なのは、一般論として言うまでもありません。一方で、安田氏個人の場合、過去にも拘束された経験があることなどから、今回の取材にあたっての準備や安全対策が、ジャーナリストの平均的な水準と比べて疎かだったのではないかという懸念が残ります。

身柄の解放には、身代金が支払われた可能性が高く、それは武装勢力の資金源となってしまいます。また、政府は国民を守る義務があることから、身柄解放のために関係機関は多くのリソースを割かれることになります。その意味では、ジャーナリスト個人の命のためはもちろん、様々な理由で、安全対策は重要です。

安田氏におかれては、まずは心身を休めていただくことが前提ですが、ジャーナリストとして、今回の取材の経緯やその結果を公にし、今後の安全対策への参考となる情報やシリアの現状について、人々にきちんと伝える役割を果たしていただくことを期待します。

【参考記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181027-00000073-mai-soci


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