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epicurean [その他]

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常々思うのだが、誰かを貶めず、誰かに蔑まれる
ことなく、生きていきたい。だがどういうわけだか、
日常生活ではそれが難しい。

年齢、性別、容姿、収入、知識、出身、地位、機会、等々。

自分も含めて、他人との相対的な関係の中でしか、
自分自身を感じることができない。

そして、自分に劣後する点があれば、あたかも
尊厳が重傷を負ったかのようにもだえ苦しむし、
他人の短所を探し出しては小躍りしてしまう。

人の輪の中に居つつ、他人と自分の尊厳を認めて
過ごせる時間があれば、それは、とても貴重な
ものだと思う。

おそらく、今の自分にとってそれに最も近い場所が、
なぜか、酒場なのだろう。

同じ金額で一杯の酒を飲む以上、仕事の貴賤や収入
の多寡を問わず楽しさを感じていたいし、できれば、
縁あって同席した人、お店の人にも、楽しんでほしい。

まあ、それほどサービス精神旺盛でもないのだが、
せめて、他人の楽しみをあまり邪魔はしたくない。

こうして、自他の尊厳の維持は、酒場において、
実に微妙なバランスの上に成立する。

安逸な快楽を享受するにも、それなりの作法が
必要なのかもしれないと思う今日この頃。



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