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麻生財相に関する若干の想像 [政治]

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金融緩和、財政出動、消費増税延期など、ほぼ一貫して反財務省の政策を選択してきた今次の安倍政権において、隠然たる政治力を誇る財務省と政権のバランスをとる麻生財相の政治力は、やはり侮れない。

想像だが、麻生氏としては、財務省に対しては、

「安倍総理にモノが言えるのは自分だけ。もし自分が代われば総理の意向そのままの財務大臣が後任にくるだろう」

と言って影響力を維持し、総理およびその周辺に対しては、

「財務省を抑えられるのは自分だけ。自分をすげ替えれば、財務大臣は財務省の意のままに取り込まれてしまうだろう」

と言ってやはり影響力を確保しているのでは思わせる。

実際、麻生氏は財務省の意向に反するはずの総理の経済政策全般を概ね支持する一方で、いわゆる森友学園問題では、世論から批判を浴びている財務省の対応やその後の人事を擁護し続けている。

財務省を倒閣運動に走らせず、かつ政権の意向を通すという、絶妙な綱渡りだ。

おそらく、このような麻生氏と財務省と安倍総理との関係は、2019年の消費増税判断で、一つのクライマックスを迎えるのではないか。消費増税を凍結ないしは先送りしたい安倍総理と、是が非でも増税をしたい財務省の間で、麻生氏がどのような対応をとるかが見ものである。

想像をたくましくすれば、安倍総理と麻生財相がケンカ別れを演出し、総理が財務大臣を更迭するような形で、財務省の梯子を外しにかかるのではないかと思っている。麻生氏も高齢だし。

ともあれ、麻生氏は首相としてよりも、財務大臣として日本の政治史の一ページを飾る人間になるのだろう。宮澤喜一氏のような圧倒的な知性や専門知識こそないが、総理と財務省のバランスをうまくとりながら進めていくやり方は、やはり稀有のものである。

ただ、麻生氏も今年で78歳。

かなり体調管理に気を配っているといっても、高齢であることに変わりはない。どうか、自らの政治力を継ぐ、後継育成にも力を入れていただきたいものである。

≪麻生財務相 在任戦後1位に 1875日、宮沢氏の記録抜く≫
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180211-00000003-fsi-bus_all


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