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大事なのは競争!?河野外相と東京新聞 [政治]

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河野外相のブログが興味深かったのでシェアします。内容は、ジュネーブ軍縮会議にかかる高校生平和大使の扱いとその報じられ方についてです。

同会議で、日本は高校生平和大使を政府代表団の一員として登録し、会議でスピーチをすることが過去三年の慣例でした。しかし今回は政府代表団としての登録が見送られることに。核兵器廃絶を目指す政府の姿勢が消極的であるとして、多くの報道がこの対応を疑問視し、政権を絡めて批判しました。

例えば東京新聞は、『関係者は「日本政府が署名しないと明言する条約について演説で言及されることを懸念したのではないか」と指摘した。』などと、匿名の第三者のコメントを掲載しています。

一方、河野外相はブログでこの経緯について説明し、元々高校生平和大使を代表団として登録する予定であったことに加え、にも関わらず、
 ・高校生平和大使の政府代表団登録に批判的な国があったこと
 ・全会一致での運営がルールである軍縮会議で同意を与えないという圧力があったこと
 ・代わりに高校生平和大使と各国代表の夕食会で意見交換の機会を設けたこと
などを指摘しました。

さらに第三者の推測に基づく発言を引用して政府対応を批判した東京新聞に対し、外相は、『高校生のスピーチに反対した国がどこか、取材していればわかっているだろうはずだが、その国の政府に対する批判は一言もない。』などと批判しています。

もちろん、河野外相の発言は、立場上当然ながら、政府や政権を擁護するものです。また、外国の圧力に屈して高校生平和大使の代表団登録を取り止めたことに対し、日本の外交力の弱さを批判する余地があるのかもしれません。しかし、外相のブログを通じ、報道から除かれていた事情を知ることで双方を比べる機会ができたのは、率直に良いことだと思います。

インターネットを通じ政府関係者が直接情報を発信できるようになった現代、報道機関と政府は、国民への情報発信という意味では、競争相手になったとも言えるでしょう。報道機関と政府の競争を通じ、国民にとってより質の高い情報、そしてインテリジェンスが提供されるようになることを願います。

【河野外相ブログ】
http://www.taro.org/2017/09/%E5%BE%8C%E3%82%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E9%89%84%E7%A0%B2%E7%8E%89.php


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