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謙虚さと責任と覚悟。熊本地震を巡る発言について [事件]

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今月14日から相次いでいる熊本などを中心とする地震。ライフラインの途絶や先の見えない状況など、報道での断片的な情報ではありますが、お気持ちは察するに余りあります。改めて、熊本県、大分県はじめ各地の被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、早期の生活の安定、復旧をお祈り申し上げます。

さて、そんないわゆる熊本地震を巡り、ネット上における著名人などの発言が話題になっています。様々な活動の自粛に疑問を呈したサッカーの本田選手の発言や、批判により被災状況や心情を記していたブログの更新を止めた井上晴美さん、そして政局から考慮して「タイミングがいい」と発言して非難され発言を撤回した参議院議員の片山虎之助氏などなど。

さらに、著名人ではなくてもSNSなどで大いに拡散されたものも含めれば、熊本地震を巡る発言が無数に散乱しているといっても過言ではありません。

その中にはもちろん、マスコミなどでは報じられない貴重な現地情報があったり、専門知識を持った方と思われる避難や支援の具体的な方法に関するものがあったりなど、有益なものがあります。その一方で、著名人や他人を非難する発言や、自分のかねてからの主張に我田引水するために地震を引き合いに出すもの、その他不必要に不安を煽りかねないものなど、情報の質はまさに玉石混交。受け取る個人のリテラシーも大いに問われます。

玉石混交とはいえ、情報が一方的に統制されるよりは情報が流通する方がまだましだと考えます。ただ、愉快犯的な虚偽情報や、他人を非難・批判・揶揄する情報の氾濫は、情報を受け取る側の混乱だけでなく、非難や復旧、支援への妨げになりかねません。また、風評被害などを通じ、通常の経済活動を阻害することもありうるでしょう。

やはり、インターネット上など、不特定多数の人が見られる場所で情報を発信した人には、それなりの責任が発生するという自覚が必要なのかもしれません。その意味では、ネット上での虚偽情報や心無い発言で被害を受けた方が、損害賠償請求や刑事告発などで、責任を追及する声を上げやすくする仕組みやサポートが必要なのだと思います。また、自分にとって必ずしも意に沿わない発言があった際でも、軽率に批判せず、ちょっと踏みとどまって考えることも大切でしょう。

いわゆる熊本地震という大災害に対し、被災していない方でも、心揺さぶられざるを得ないのは当然だと思います。そして、世の中の圧倒的多数の人は、被災した地域の復旧、復興を望んでいるはずです。誰でも、自分の情報発信が復旧や復興に役立てばよいと思っているはずです。そうであれば、自分の正しさを主張する際に、他人を傷つけないよう一歩下がる謙虚さと、それに対しどこまで責任が取れるのか覚悟を持って発信することが、情報の質を高めることになるのだと思います。



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