実行力無き野党と総理のミス～『保育園落ちた 日本死ね！』を巡り～

スポンサーリンク

---

ネットで話題になった『保育園落ちた 日本死ね！』と題するブログが国会の質疑でも取り上げられました。これに対し安倍総理は「承知していない」「匿名なので確かめようがない」という趣旨の答弁をして、インターネット上や著名人から批判のコメントが出ています。

個人的には、たとえ反響が大きかったとしても、真偽や内容の裏付けを取らない状態のまま、匿名のブログやネットでの書き込みについて国会であれこれ議論することは、あまり建設的だとは思えません。何らかの裏付けを取るか、さもなくば、他の事実の補足資料程度に限るべきだと思います。

しかしその一方で、保育園に落ちて困っている人が存在し、それほ本来、いわゆる一億総活躍をはじめとする総理の主張する政策の受益対象であることもまた、事実です。総理の答弁は、本来味方につけられるはずの受益者層に対する配慮に欠けていたとされても、仕方がないでしょう。その意味では、総理から答弁を引き出した野党議員の小技が光ったとも言えます。

総理から不人気の答弁を引き出し政権の支持率を下げることは、政権交代において確かに重要です。しかし、匿名のブログで紹介されたような保育園の事例は、政権交代を悠長に待てる状態ではないはずです。総理を批判して溜飲を下げるだけでは、何も変わりません。野党には、国会において与党を揺さぶることで、法律の修正など、必要な政策を少しでも前に進める役割を期待したいものです。

【参考記事】
http://news.livedoor.com/article/detail/11254503/

---

スポンサーリンク

タグ：一億総活躍 山尾しおり 安部総理 『保育園落ちた 日本死ね！』