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インドとの原子力協定に大筋合意。日本の原発への影響は? [国際]

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安倍首相がインドのモディ首相と会談し、安全保障上の協力や、日本の新幹線方式のインドへの導入、原子力協定の大筋合意など、包括的かつ緊密な関係構築に向け大きく前進しました。

個人的には、やはり原子力協定に注目したいところです。核兵器保有国であるインドに対し原子力技術で協力するのは、核の軍事利用に対し牽制しインドがそれを受け入れたとしても、大きなかつ現実的な政策変更と言えるでしょう。背景には、対中国の安全保障上の配慮もありますが、インドの国内事情もあるようです。

WHO(世界保健機関)の2014年の調査によれば、デリー都市圏のPM2.5濃度は、悪名高い北京の実に3倍。それに伴う呼吸器や循環器の疾患は、国民健康上大きな課題と言っても過言ではありません。もちろん、インドの大気汚染の最大の要因は急増するディーゼル車ですが、石炭火力や生物燃料(家畜の糞とか)などの広い意味でのエネルギー政策も無視できません。

原発事故や原爆の脅威を知る日本人からすれば、原子力発電には消極的となりがちです。しかしインドや中国では、起こるかもしれない原発事故の可能性よりも、今そこにある危機としての大気汚染や、急増するエネルギー需要の方がより深刻なのでしょうし、それを不合理と切って捨てることはできないでしょう。

インドや中国をはじめ、エネルギー需要が拡大する国が原子力発電を選択することは、当面止めようのない事実です。それらの国に悲惨な事故が起きないよう、最先端の技術や知見を提供できる体制を整えておくのが、日本としての一つの責務なのかもしれません。

【参考ニュース】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151213-00000049-san-pol 


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