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思い付き。介護殺人と修復的司法 [その他]

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介護対象者を殺してしまう、介護殺人に関する取材記事です。介護殺人においては、それ自体の痛ましさに加え、加害者も、貧困や心身の不調で自殺に走るなど、さらなる悲しい結果となる場合が見られます。

記事では、自殺した加害者の親族の話として、「最後まで孤独から抜け出せなかった」との述懐。また末尾では、社会福祉学者の見解として、日本の刑事司法が罪を裁くことに偏重しており、事件の検証や再発防止への取り組みが薄い旨が指摘されています。

確かに、捜査・公判段階では証拠の収集と事実認定に主眼が置かれがちです。また、有罪確定後でも、刑務所はもちろん、執行猶予や保護観察などにおいても、一人一人をケアしていくのにはかなりの困難を伴います。

個人的な単なる思い付きですが、このような介護殺人などの事例には、刑事訴訟の少なくとも公判手続きの段階から、刑事司法機関だけでなく、加害者が暮らす地域の人々や親族などを交えて、みんなで解決への方向性を話し合うような手続きを進めてもよいのかもしれません。

ちなみに、日本では種々の理由により活用が進んでいませんが、犯罪を共同体や関係性の破壊と解し、その回復を刑事手続きを通じて検討する「修復的司法」という考え方があります。共謀罪など、組織犯罪などのハードな犯罪への対策の検討ももちろん重要ですが、身近な痛ましい犯罪に対しても、制度的な改善が望まれます。

【参考記事】
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20160105k0000m040124000c.html


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