SSブログ

家族とは [日常]

スポンサーリンク




先日、新郎、新婦ともに面識がある、とある知人の結婚式に行ってきた。

やや右往左往する新郎と、何やら肝が据わった感じのする新婦に加え、
新郎の連れ子が要所要所で心憎く感動を振りまく。

新郎の勤務先の代表が新郎を紹介する際、

 ・通常二人で運ぶ鉄板を一人で運べる力持ちであること
 ・クライアントの注文に対しインターネットで検索してうまく対応できたこと

などのエピソードが紹介され、(もっと褒めるとこあるだろ。。。)と心中突っ込みを
入れてしまったが、式や披露宴、二次会は、楽しい企画はあったが、良くも悪くも平凡。

でも、これはこれで楽しかった。

そして、家族ができていくという現場に立ち会ったことで、何というか、
言い表しにくい、感慨が湧いてくるような気がした。

正直、双方の性格や環境から、彼らが家族を作ることに、部外者ながら不安が
なかったとは言えないし、そう思っていた人は多いだろう。

ただ、個人的には、ここ数ヶ月の間にそういう気持ちが失せていくのも感じていた。

例えば、以前新婦から聞いたこんな話。

同居のために転居し、家具を移動する際に、新郎が家具を足に落として怪我したそうだ。
彼が痛そうにしている姿に、不謹慎ながら彼女は笑ってしまったという。

「一緒に暮らすって、こうやって、面白いと思うつぼが違う人同士が暮らしていくこと
 なんだろうな、って思った」

その表情は、いろんなものがどこか腑に落ちた感じだった。

また、式の途中で新郎の連れ子が読み上げた、

「僕とお父さんは、ずっと二人で過ごしてきました」

という言葉。そこからは、これまでの深い深い寂しさや、これからの暮らしに新婦が加わって、
その寂しさが拭われるという、喜びと期待が滲み出ていた。

何というか、彼らは大丈夫だろうな、と思った次第。

そして不覚にも、家族を作ることに対し、憧れに似た気持ちが一瞬よぎってしまった。
いかんいかん。

身の程を知れと自分に言い聞かせた、ある秋の日のことでした。



スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。