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寒い夜だから [食べ物系]

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ねぎまを待ちわびて。

もちろん焼き鳥ではなく、鍋に出汁とか醤油とかを張って、葱と鮪をぶち込んで、
くつくつと、煮えるがままに食らう代物。

最初にその存在を知ったのは、やはり、例によって『美味しんぼ』様。

人事部長に睨まれた冨井副部長の窮地を救ったのが、士郎提供のねぎまだったっけ。
煮えくり返った熱々のネギの芯を喉の奥に受け、悶絶する人事部長と富井氏。

懐かしい痛みだわ。

長ネギだったら何でもいいが、できればきばって、肉厚なやつ、下仁田ネギあたりが良いと思う。

鮪は、そりゃ、故:松方弘樹氏が釣りそうなクロマグロなんだろうが、別にミナミマグロでも、
インドマグロでも、キハダマグロだってよかろう。

ビンチョウは、ちょっと趣に欠けると思うのでパス。

何でも江戸時代は、脂の強いトロなんかの方が安かったそうだが、このご時世、
大トロや中トロをふんだんには使えまい。血合も入った、したたるような赤味で十分だ。

とはいえ、赤味だけだとすぐ火が通ってパサついて、ぐずぐず食うのに面白くない。

たぶん、アメ横辺りで買う、一見綺麗でありつつ実は頑固なまでに筋張ったサクを適当に
切った奴が良かろう。煮ているうちに、筋も柔らかくなるはずだ。

後は、湯気立つネギと鮪をやっつけるだけ。

鮪の脂が滲むとろけるようなネギにハフつき、ネギの香りを纏った鮪の筋肉の滋味を噛締める。
ちょいとよい酒を、燗にでもつけて合間合間にすすれば、なおよろし。

などと妄想に頭を侵されつつ帰路に就いたある冬の夜。
街風は今夜もどこか冷たくて。

さ、インスタント麺でも茹でようかね。。



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タグ:ねぎま
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