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死刑制度。賛成でも反対でもなく。 [政治]

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法務省は18日、死刑囚2名の執行を発表しました。うち1名は、裁判員裁判による判決で確定した死刑囚です。

死刑については、反対派の多くが、人権上の問題や、国際的な死刑廃止の潮流、誤判の危険性を理由に死刑の即時廃止を主張するのに対し、賛成派は被害者の処罰感情や一般予防の観点、刑罰に関する国民世論などを理由に存置を主張します。その意見は平行線です。

しかし、反対派だって被害者感情の重さは理解できるでしょうし、賛成派も誤判の可能性が無いと言える人はいないでしょう。また、憲法も含めた現行法において、死刑は認められた制度ですが、決して神聖不可侵の制度ではなく、問題点があろうかと思います。

したがって、反対派も賛成派も、現在の死刑制度の存在を直視し、少しずつその改善を図るというアプローチを考えるべきだと思います。

例えば、死刑事件の事実認定や上訴、再審のあり方を他の事件と区別することや、執行停止や執行猶予の枠組みを検討してもよいでしょう。

それらの前提となるのが、やはり現行死刑制度の情報公開のはずです。今回の執行を受け、裁判員経験者の有志が、適切な情報公開がされるまで、死刑の執行停止を法務省に要請したとのことです。

死刑やその前提となる事件について、軽々しく扱うべきではありませんが、議論するには基本的な情報が不可欠です。政府は、死刑に関する情報公開や適切な啓蒙を進めるべきだと思います。

【参考ニュース】
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20151218-00000025-nnn-soci


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