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鳴り止まぬ批判。舛添都知事に足りなかったものは? [政治]

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東京都の舛添都知事への批判が止みそうにありません。高額な海外出張や、公用車を利用した別荘通いに加え、実質的な家族旅行に政治資金を流用した疑惑をもたれた舛添氏。13日の会見では、会計責任者の一部ミスを認め、該当金額を返還するとともに、知事を続投する意欲を示しました。ただ、世論調査は厳しく、この会見に納得していないと答えた層が90%以上。続投するにしても、当面、影響力の低下は避けられない見通しです。

年金消失問題などを抱えた時期の厚生労働行政を大臣としてそれなりに無難にこなしたことや、前任の猪瀬氏と比べた都職員の評価などから、舛添氏の行政能力は必ずしも低いものでは無いと思います。また、個人的には、インドネシア一国を上回る名目GDPを誇る東京都の首長ですから、舛添氏に庶民感覚が無いことや、権力志向が強いことも、それほどマイナスとは思いません。

ただ、それらが隠されもせず露骨に現れたところは、舛添氏の能力の限界だったと言えるでしょう。また、それらの限界を弱点と認識せず、補正する努力を怠っていたことも、やはり能力不足であったことは否めません。

ちなみに、16世紀イタリアの政治思想家として著名なマキャベリは、その著書「君主論」で以下のように述べています。

君主足らんとするものは、
種々の良き性質を
すべて持ち合わせる必要はない。
しかし、持ち合わせていると、
人々に思わせることは必要である。

元々は国際政治学者だった舛添氏ですが、その研究分野は主にフランスだったこともあってか、もしかしたら、マキャベリを学ぶ機会が無かったのかもしれません。

世論の支持を失った舛添知事が捲土重来を期すなら、対立候補者の準備ができていないできるだけ早い時期に出直し選挙を行って再出馬し、土下座行脚をすることでしょう。ただ、舛添氏の対応を見る限り、13日の会見で説明責任を果たしたとして本件に関するを打ち切り、じっと我慢の時期を決め込んでいるのかもしれません。それでも、次回都知事選の舛添氏の当選は黄色信号と言えるでしょう。

都政の停滞が続くことは残念ですが、将来の都知事を狙う候補者は、過去の都知事を反面教師に、経綸を磨いていただきたいものです。

【参考記事】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48663


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