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低所得者の金融ニーズの救い上げか。給料前借サービスについて [労働]

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給料の前借・前払いサービスに関する記事が印象的だったのでシェアします。

(参考記事)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171118-00006978-bengocom-soci

労働者にとって、手持ち現金が無いときに、すでに働いている分の給料を計算して受け取れるのは、ありがたい話です。労使の合意があれば可能なこの仕組みですが、一方で、手数料などが天引きされ、実質的には利息と同じような運用がされているケースがあります。その場合、給与の前払いではなく、事実上の借金として、労基法や貸金業法などに抵触する恐れもあり、注意が必要です。

ところで、このようなサービスの背景の一つには、低所得者向けの低利金融サービスの不在があると思います。低所得者が生活コストを下げるために投資するには、一定のまとまった金額が必要です。しかしその資金調達には、消費者金融やカードローンなど、比較的高利の手段しかなく、そのため、生活コストが高止まりしがちな側面があります。

バングラディシュでは、主に農村の貧困層向けの無担保・低利融資を行っているグラミン銀行が、貧困対策などに大きな貢献をしたという理由で、ノーベル平和賞を受賞しており、ビジネスも順調だそうです。日本でも、低所得者向けの無担保・低利融資に一定の需要があるのではないかと推測します。

給料前借サービスの需要を丁寧に分析することで、低所得者向けの金融サービスの拡充と適正化が図られないものか、注目していきたいと思います。



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