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そもそも論点は何?!加計学園問題について [政治]

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加計学園への獣医学部認可の妥当性を巡る議論が活発です。10日には、国会で、キーマンの一人である前川元文科次官の参考人招致が行われ、与野党から質疑がありました。

個人的には、前川氏の天下りや出会い系バーに行ったことなどの行状には、興味がありません。また、総理や理事長がお友達であるかどうかも興味がありません。さらに、行政が歪められたかどうかというのも、圧力があったかどうかというのも、とどのつまりは当事者の主観であり、興味が湧きません。

また、獣医師の不足や偏在という政策課題については専門家でも議論が分かれており、愛媛への獣医学部新設が獣医師を巡る課題の解決に役立つかどうかについて、国民全員が一致するなどありえないでしょう。その意味では、究極的には政治・行政の政策判断にならざるを得ないはずです。

そうなると論点は、プロセスに違法性があったかどうかに収斂されざるを得ないのではないでしょうか。例えば、認可申請に対する贈収賄があった、選定過程で暴行・脅迫が行われた、などです。違法性があれば、法に則って関係者に責任を負わせる必要が出てくるでしょう。

もちろん、プロセスに不透明さが指摘されるのであれば正したほうがよいでしょうが、もし違法ではないのであればそれは法制度の問題であり、今後の制度改正や運用の参考にするべきではあるとしても、それを理由に後知恵で誰かの責任を問うたり、政権批判の材料にするのは、筋がよくないと思います。

今回の認可申請について、内閣府の国家戦略特区に関する議論では、議事録が公開されているにも関わらず、当時はほとんど報じられていなかったし、政治でも話題にならなかったと思います(議論になってたらすいません。。。)。つまり本件は、行政過程における調整で結論が出た問題のはずです。

もちろん、前川氏はじめ当時の調整に納得行かない人もいるでしょうが、違法性を行政訴訟で争うならいざ知らず、合法的な行政過程で決まったことを蒸し返したとしても、得るものは少ないのではないかと懸念します。

むしろ重要なのは、違法性が無い過程で決まったことを後知恵で議論するのではなく、内閣府はじめ今も政府の様々な会議で議論されていることに目をむけ、その過程にその都度意思表示をしていくことではないでしょうか。

【参考記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170711-00000014-jct-soci&p=1


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