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担い手は外国人!?愛媛県の外国人林業研修事業について [経済]

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森林ジャーナリストの田中淳夫氏の記事がなかなか面白かったのでシェアします。テーマは、愛媛県の「林業担い手外国人受入れモデル事業」。記事によれば、このモデル事業の骨子は、外国人技能実習制度の林業への活用とのこと。

≪参考記事≫
http://blogos.com/article/223100/

外国人技能実習制度は、日本の技術の海外への移転を目的に、「実習生」という在留資格で、外国人労働者に一定期間日本での就労滞在を認めるものです。すでに農業や工業など、労働集約型産業で活用されていますが、苛酷な労働環境や賃金未払いなどのトラブルが頻出し、アメリカ国務省の「人身取引報告書」でも問題として指摘されるなど、改善が強く求められている制度です。

記事では、3年という滞在期間では技術を身につけるには足りず、単純肉体労働を担わせるだけであること、そもそも外国に学ばざるをえない日本の林業に外国に輸出するに足る林業技術があるか疑問であること、植生が全く異なる外国に日本の技術を輸出することに意味が少ないことなど、辛らつな意見をなげかけています。
締めくくりは、現状の林業の維持のために海外の安い労働力を求めているだけであり、その予算があるなら、国内の林業従事者の待遇改善に回したほうがましだとのこと。この筆者には珍しく激しい筆致でしたが、言ってることは理解できます。

機械化の研究開発が著しい農業と比べて、林業は機械化や安全への配慮が遅れている産業だと思います。そこにメスをいれずに、現在のビジネスモデルのままで安い労働力だけに頼ろうとしても、産業としてはジリ貧を免れません。林業をいかに儲けられる産業にするか、難問ではありますが、知恵を絞るべきはそこにしかないのだと思いました。



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