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政局よりも国家の現状分析として。長島昭久氏の民進党離党 [政治]

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安全保障などの論客として知られ、首相補佐官や副大臣を歴任した衆議院議員の長島昭久氏が、所属する民進党を離れることとなりました。

会見録からは、安全保障問題や、TPP、秘密保護法制等、原案を強引に通そうとする与党の「粗雑な保守」と、何でも反対「不寛容なリベラル」との、いわば極論と極論の間で揺れ動き悩んだ様子がうかがい知れます。

都議選直前というタイミングや、政党票が中心である比例代表での復活当選にも関わらず議員辞職の意向はないことなどから、野党支持者から批判が大きい一方、与党からは早速ラブコールがかかるなど、その動向が注目されているようです。ただ個人的には、そのような与野党の政局事情よりも、むしろ、独善的な与党と徹底抗戦・廃案路線の野党の間で完全に分断され、熟議も建設的な議論も政策調整もできないという国会の現状指摘を面白く感じました。

おそらく、与野党ともに、対話を拒否し、強硬路線を取った方が支持層に受けがいいのだと思います。しかしそれでは、数に勝る与党の意見が通るのは自明であり、野党には屈折したナルシシズムしか残らないことになります。野党に必要なのは、与党の意向がある程度通るのを見越した上で、どこまで与党の政策が及ぼす悪影響を防ぐか、譲歩を引き出す力でしょう。もちろんそれは、強硬意見を声高に述べることに比べれば、カッコよくはありません。でもかつて、90年代の金融機関の不良債権処理では、いわゆる政策新人類と言われた当時の若手・中堅議員が、与野党の垣根を越えて議論し、法改正を実現しました。

それから約20年。与党支持者も野党支持者も、強硬論を唱えるカッコよい政治に少しは疑いの目を向けるべきなのではないかと、長島氏の離党を通じて思いました。

≪参考記事≫
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000007-wordleaf-pol&p=2


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