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10月7日、月村了衛さん『黒涙』刊行! [読書]

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月村さんの新作『黒涙』が10月7日刊行です!

本作は、やる気と意欲を失った警視庁組対部の刑事沢渡と、中国裏社会の新興勢力「義水盟」の沈が主人公の『黒警』の続編です。前作では、人身売買の促進に加担する警察幹部の粛清に成功した二人ですが、今回の相手は、中国の諜報組織。

沢渡と沈の二人に加え、刑事、公安、組対といった警察部内それぞれの思惑や、インドネシアの実業家である快男子ラウタン、そして彼らの前に現れる美女など。政治あり、警察ドラマあり、暴力あり、恋あり、そして死。。。前作以上に、カッコよく、悲しく、切ない物語要素をこれでもかと詰めています。

そして、そんな小説の登場人物のような(?)美男美女や有能な人々に囲まれ、やる気の無さとお間抜け感を安定して発揮してくれる沢渡。そんな沢渡も事態の推移に応じてどんどん追い詰められ、そして終盤に向けて狂おしいほどシリアスに。フツーの人が目覚めていくその過程は、前回にも増して苦悩に満ちています。

例のごとく今回もちょいとばかり執筆協力をさせていただいています。警察とかの組織のほか、物語のちょっとしたカギになる微妙な法律解釈の話なども含め、もし読んで気がついた方がいれば、ニヤニヤしていただけると幸いです。

視覚も音声も無い、脳の言語中枢をダイレクトに刺激して様々なイメージを喚起する活字エンターテインメントとして、贅沢な作品。読書の秋、『黒涙』で、活字を読む快楽に堕してみるのも悪くないのではないでしょうか?

【黒涙】
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-02-251422-6&Rec_id=1010



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