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「叱る文化」では安全を守れない?ANAの安全対策について [経済]

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企業内の「叱る文化」批判をテーマにANAの整備部門を紹介した記事がユニークだったのでシェアします。

【参考記事】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160617-00122126-toyo-bus_all

一件の事故が多数の死傷者を出す航空機。安全が最優先されるのは言うまでもありません。そのため整備不良などで失敗した社員には責任を追及するのが一般だと思います。しかしANAでは、状況や心理状況を正確に聞きだすため、その社員へのヒアリングが「責任追及や処罰のためではない」ことを徹底しているそうです。それだけでなく、協力を仰ぎ、感謝の姿勢で臨むこととされています。

これは、社員を甘やかす意味ではもちろん無く、安全対策を立てる上で、正確な情報を入手し、共有することが何より大切という冷徹な計算に基づいています。このようなやり方は、もしかしたら、事故の遺族や被害者の方にとっては不満かもしれません。それでもなお、原因究明と今後の対策のためにやり方を曲げないところが、ANAの強さかと思います。

この発想は、例えば原子力発電などにも応用できるのではないかと考えてしまいました。是非はともあれ既存原発の再稼動に向けて進んでいる現状、一部世論の「叱る文化」に迎合しては、正確な情報が得られず、安全対策や技術の進歩が遅れてしまうことが懸念されます。安全のために何をすべきかを考えつくすと同時に、その結果最善とされたやり方を守り抜く強さも、同時に必要なのだと思います。



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