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舛添都知事の辞職が正式決定!民意の制裁は誰がために? [政治]

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舛添東京都知事の辞職が正式に決定しました。報道を発端に、政治資金の私的流用が世間から厳しく批判され、選挙が気になる議会の支持を失ったことで、当初は辞職を否定していた舛添氏も抗し得なかったということでしょう。

舛添氏の私的流用については、「違法ではないが不適切」のものも多く、人間の弱さという意味では庶民的ですらありますが、やはり批判されてしかるべきです。ただ、今回の報道が喚起した世論によるこのような辞任劇には、疑問が無いわけではありません。

一つは、すでに多くの指摘がある都知事選のコストと後任候補者の問題です。コストについては言わずもがなですが、舛添氏のように、度重なる釈明会見をせざるを得ず、その後の自分のブランドを損ねるようなリスクを、特に何らかの分野で実績を上げてきた人に背負わせるのはとても難しいのではないでしょうか。結果、候補者として、能力や実績的に未知数な人や、失うものの無いような冒険家のような人が、一か八かで出てくるような都知事選になりかねないと思います。

もう一つは、それに関連して、選挙という仕組みの形骸化です。選挙に当選してもスキャンダルが見つかればいつでも辞職させることが当然ということになれば、選挙の際、有権者が真面目に候補者を吟味しなくなるのではないでしょうか。個人的には、選挙期間中はあらゆるネガティブキャンペーンに晒されつつも、就任すれば、刑事事件の有罪確定や心神喪失以外は、次の選挙まで任期いっぱい務めるのが当然という、アメリカの大統領選に似た仕組みの方がよいと思います。

さらに言えば、このような辞任が続けば、行政や政策の継続性に影響が出てくることは否めず、都政は大いに停滞してしまうでしょう。

もちろん、今回の辞任劇に最大の責任を負うのは舛添氏です。また、スキャンダルによる辞任は、選挙による民意を補完し、新陳代謝を高める機能があることも事実です。しかし、自分も含め、スキャンダルでその都度都知事を入れ替えることに慣れつつある人々の正義感を満足させることが、客観的に国のため、都民のためになるかどうかは、一概には言い切れないとは思います。

【参考記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160615-00000088-mai-soci


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