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消費増税の再延期表明!アベノミクスに欠けているものは? [経済]

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安倍総理が消費増税の再延期を表明しました。確かに、個人消費や投資が必ずしも上向かない中、過去の消費増税が経済を冷え込ませた事実を考えると、デフレ脱却を第一に掲げる総理が増税延期の判断をしたことには一理あると思います。

ただ、この判断は同時に、中国の経済失速などの事情があるとはいえ、いわゆるアベノミクスで、前回の増税延期判断から消費や投資を上向かせることができなかったことを意味します。株価や雇用では一定程度の成果を残したアベノミクスですが、経済成長を軌道に乗せるには、まだ道のりが遠そうです。

投資や消費には、制度的な改善に加え、「空気」も重要であるにも関わらず、アベノミクスにはそれが欠けているように個人的には思えます。一億総活躍プランや骨太の方針などでは、すでに様々な施策が盛り込まれており、どれもそれなりに必要ではあるのでしょう。しかしそれらは総花的で、正直、有権者の心に刺さるとは思えません。

その意味では、中曽根政権の「国鉄民営化」や小泉政権の「郵政民営化」のように、アベノミクスを象徴する改革を示し、それを万難排して実施する姿勢が必要なのではないでしょうか。

もっとも、国鉄民営化も郵政民営化も、国内世論において大きな反対意見がありました。アベノミクスに必要なのは、微温的、総花的な施策の積み重ねだけでなく、長期的に日本が稼ぐ力を取り戻すため、労働規制や農業などにおいて、現在の受益層から利益を剥奪することを辞さない、改革の姿勢を示すことがではないかと思います。

【参考記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160602-00010945-wsj-bus_all


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