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オバマ大統領は何を残すのか?実績と課題に関する印象 [国際]

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アメリカ大統領選挙が話題になっていますが、そんな中、現在のバラク・オバマ大統領について論じた記事が興味深かったのでシェアします。

【参考記事】
http://bylines.news.yahoo.co.jp/maeshimakazuhiro/20160425-00057003/

演説における「Change」「Yes we can」という印象的なフレーズや、アフリカ系の血を引く初めての大統領である清新さなどは、イラクやアフガンでの対テロ戦争とリーマンショック対策で支持率を下げたブッシュ政権に対し、大きな期待感を持たせるものでした。任期も終盤に差し掛かり、そろそろ業績の全貌を評価しうる時期になりつつあります。

内政では、経済全体としては堅調さを取り戻したものの、オバマケアやGMの国有化など、リベラル系の大きな政府を志向する政策を取り保守派から批判されました。加えて、拡大する一方の経済格差は深刻です。外交では、イラクとアフガンからの撤兵を目指しましたが、イラク撤兵はISの台頭を生み、アフガンからの撤兵は実現の見通しが立っていません。アジア外交でも、中国の挑発に対して後手に回っている印象があります。

それにしても、記事にもあるように、アメリカの統合を主張したオバマ政権において、貧富の格差や、保守とリベラルといったアメリカ社会の分断が顕在化したことは、皮肉なことと言えるでしょう。ざっと見た印象としては、オバマ政権はアメリカの抱える様々な課題に対して、良くも悪くも対処療法を重ねた政権だと思いました。

風邪であれば、対処療法で症状を抑えて休養すれば、体力は回復します。しかし重病であれば、より強い薬や手術が必要になるでしょう。外交における中国の台頭、中東の政情不安と難民、内政における国内の格差拡大といった危機は、もはや重病の域なのかもしれません。

いかなる国も、危機と克服を繰り返してきました。次期アメリカ大統領は、どのように克服するのか、それともしないのか。選挙戦の主張を見守っていきたいと思います。



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