SSブログ

日本漫画は児童ポルノの温床か?表現の自由への規制の在り方について [その他]

スポンサーリンク




近年、暴力的なポルノや児童ポルノが含まれるとして、日本の漫画の性表現が国連等において問題視されています。また、そんな指摘をいわば錦の御旗として、漫画表現の規制を主張する有識者も少なくないようです。

もちろん、未成年の裸体写真など、実際に被害を受けた本人が存在する場合は、より規制が強められることは言うまでもないでしょう。そうではない、いわゆる非実在青少年の場合には、表現が誰のどのような権利を害しているのか、はっきりしないことも多いはずです。また、表現によって侵害される権利とその程度に加え、表現の意図やその価値などの多面的な評価が必要であり、決して一律の基準で決められるものではありません。

その意味では、法律や条例という画一的な規制を拙速に設けるのではなく、権利侵害の有無についてその都度のきめ細かい司法判断を積み重ね、社会的なコンセンサス作りを試みながらでも、遅すぎることはないと思います。

さて、参考記事にあるように、例えば未成年の男性同士の性的な関係を描いた「風と木の詩」は、名作として知られています。しかしそこにあるのは、表現者自体が自分の欲求に従い、表現の可能性を広げ、それを社会的に勝ち得てきた姿です。表現の自由とは、黙っていれば守られるものでも無く、大声でシュプレヒコールを上げれば守られるものでもなく、表現者の孤独な闘いとそれによって生まれた良質な作品が大前提なのだということを痛感します。

人間誰しも、自分の道徳観を持っているでしょう。ただ、その道徳観に照らして見たくないものに対し、どこまで寛容になれるかが、社会の豊饒さを占うカギなのだと思います。

【参考記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160316-35742160-bbc-int



スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました