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背景には米国の孤立主義か。トランプ氏の躍進について [国際]

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アメリカ大統領選挙における共和党の指名候補が、トランプ氏で固まりつつあるようです。メキシコ国境や移民、イスラム教徒に関するエキセントリックな発言などでイロモノ扱いだったのが、既存の政治家に対する不信層や政治への無関心層からの支持を巧みに引きつけ、相次ぐ予備選挙で優勢を確保。ヒラリー氏とサンダース氏が拮抗する民主党を尻目に、大統領の有力候補となるに至りました。

トランプ氏と言うと、どうしてもその過激な言動と頭髪に目が行きがちですが、派手な言動の根底に米国外交の一つの伝統である孤立主義があるという佐藤優氏の指摘は、至極もっともだと思います。米国が外交的な孤立主義を取れば、経済的には、関税や各種規制をはじめとした国内産業の保護政策が取られるでしょう。

安全保障的には、中東や南シナ海でのアメリカの軍事的プレゼンスが抑えられるはずです。その分、中東におけるイラン、サウジ、トルコ、極東における中国と日本といった地域大国の役割が相対的に増し、不確実性は高まります。当然、日米安保体制は弱体化するでしょう。

日本としては、保護貿易も、アメリカの軍事的プレゼンスの低下も、どちらも望ましいとは言えません。しかし、やり方は違えど民主党候補も同じ帰結となりうる政策を述べていることから、現時点のアメリカで、孤立主義が一定の支持を得ていることは間違いありません。だれが大統領になっても、その影響から完全に免れることはできないでしょう。アメリカが孤立主義へ向かうことを念頭に置いた様々なシミュレーションが必要なのだと思います。

【参考記事】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160311-00048143-gendaibiz-int&p=1

Donald_Trump_Aug_19_2015.jpg




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