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日本の若者は共産主義希望?NHKの世論調査について [その他]

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永江一石さんによる、NHKが実施した調査の紹介コラムが面白かったのでシェアします。

【参考記事】
http://blogos.com/article/162426/

調査によれば、現代の18歳~19歳の若者の政治的な関心事項は、雇用や就職、所得格差とのこと。加えて、所得格差が大きすぎると感じる層が7割以上、努力しても報われないと感じる層が4割以上、競争よりも格差解消を望む層が45%だそうです。これらをまとめて、コラムでは、現代の若者が共産主義を望んでいるのでは?という仮説を立てています。

もっとも、努力が報われると考える層だって5割以上おり、格差解消を望む層も52%と半数は超えているので、それぞれが拮抗しているというのが現状でしょう。

ただ、努力が報われないという思考と格差解消を望む思考を繋ぎ合わせると、共産主義とは言わなくても、再分配政策が強化されることになりやすいと思います。再分配政策を強化するにしても、経済が成長しない状態であれば、高所得者から低所得者への単なる所得移転にとどまります。それでは、一般に労働生産性が高いと考えられる高所得者の労働インセンティブを削ぐことになり、経済成長の鈍化は避けられません。悪くすれば、高所得者の国外逃避が加速し、国内経済は縮小して再分配の原資も縮小することになるでしょう。

そのため、個人的には、再分配政策を強化するにしても、まずは国内経済を成長軌道に乗せる方が優先だと思います。

政府レベルでは、金融政策や成長戦略も必要でしょう。また社会としては、リスクを取って努力してお金を稼いだ人を、そうでない人よりも評価するように「空気」を変えることが必要です。また、個人では、消費によって日常生活をちょっと豊かにしたい、そういう欲望が経済成長の原動力になると思います。清貧の思想は、個人として尊重すべきです。しかし、日本人全員が清貧を気取っていては、貧しさによる悲惨な生活苦は、稼ぐ力が弱い層を直撃するでしょう。

努力して稼いで使う、このサイクルをいかに回すかが、日本の各レベルで問われているのだと思います。



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