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「アラブの春」とは何だったのか?振り返りと今後について [国際]

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中東や北アフリカのアラブ世界を巻き込んだ同時多発的な反政府運動、「アラブの春」。6年ほど経った現在、その後を考察した記事が参考になったのでシェアします。

【参考記事】
http://blogos.com/article/160982/

いわゆる「アラブの春」後、ISが台頭し混乱の極みにあるシリアとイラクを筆頭に、チュニジアを除いたアラブ諸国の政情不安は悪化しています。実質的な統治能力を最も発揮しているのがISという皮肉な事態すら生じている始末です。

一方で、王政や独裁制など、アラブ世界の統治機構の腐敗や機能不全が白日の下に晒されたこと、機能不全の主な原因は西側の介入ではなくそれを求めたアラブ側にあること、アラブ人自身に統治機構を作る努力が必要であるという認識が広まったことは、評価できると思います。

非人道的なISの統治は認められるものではありませんが、その中でも、①素早い断固たる司法の強調、②容赦ない腐敗の取締、③保健、教育、社会福祉サービスの提供の3点が域内で一定の支持を集めているのは、アラブ世界での統治機構を考える上で参考になるはずです。

チュニジアでの成功例のように、問題を解決するには、迂遠なようですが、教育を受けた人間を増やしていくしかないと思います。アラブのみならず、まずはイスラム世界が連帯して、意欲ある優秀な若者に教育の機会を付与するなどを進めるべきだと思いますし、日本としても指導者候補として優秀な留学生を受け入れ、日本シンパの育成を検討してもよいかもしれません。


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