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台湾に民進党政権誕生!メリットとリスクは? [国際]

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16日に行われた台湾の総統選挙で、野党民進党の蔡英文氏が勝利。同時に行われた立法院(国会)の選挙でも民進党が過半数を占め、現政権の任期が切れる5月には本格的な民進党政権が誕生します。

この件、メリットは二点あると思います。東アジアに残る世襲や不透明な党内協議ではない、選挙での透明性高い政権交代が続いていること。そして、日本の安全保障上の脅威である中国共産党政府と関係深い国民党の馬英九総統が政権を失ったことです。

一方、大陸からの台湾の政治的独立を綱領に掲げる民進党政権に、リスクが無いわけではありません。課題は、ナショナリズムのコントロールです。民進党支持には、かつての外省人と内省人の区別が相対的に減少し、「台湾人」のアイデンティティが芽生えつつあることが背景にあります。台湾人のナショナリズムが高揚することで、尖閣や植民地支配に対する対日批判の動きが生じ、支持率維持のために政権がそれに乗っかる可能性はあります。

もう一つのリスクは、台湾海峡の安全です。台湾の独立機運が高まり大陸との関係が悪化すれば、中国共産党政府による武力による威嚇など、台湾海峡での軍事紛争発生のリスクが高まるでしょう。もっとも、両岸経済の結びつきが強く、共産党政権がまだまだ強い中国相手に、完全な独立を主張するのは、まだまだ遠い道のりだと思います。

民進党政権には、台湾海峡の安全確保、大陸に過度に依存しない経済関係の多角化、ナショナリズムに依存しない政権運営を望みたいところです。

【参考記事】
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E162805.html


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