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不倶戴天の敵なのか?イランとサウジアラビアの行方 [国際]

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今年の1月3日、サウジアラビアとイランという中東の地域大国同士が国交を断絶し、大きく報じられました。その背景の解説記事が分かりやすかったのでシェアします。

【参考記事】
http://blogos.com/article/154589/

イスラム教内の宗派対立や、地域紛争が指摘されることが多いこの問題。筆者は、それらを否定しないものの、よりパワーポリティクスな事由を挙げます。すなわち、イラクの消失に伴う地域均衡の崩れ、アメリカの関与低下に伴う直接の利害対立の激化、周辺国の政情不安に伴う両国の介入と対立という、3点です。

確かに、イラン革命までの協調と革命後の対立、湾岸戦争に伴うイラクの脅威を対象とした関係改善など、対立と協調を繰り返しており、色々不安定要素はあれどイスラエル対パレスチナのような不倶戴天の敵というわけではなさそうです。

また、両国ともに相手を本気でせん滅する意欲も国力もありません。その意味では、今回は、サウジによるニムル師の処刑とイランにおける大使館襲撃という不安定要素がいわば暴発し、国内世論上両国政府が追随した形というケースでしょう。

米ロがどちらか一方に介入することが無ければ、いずれは収束する可能性が高いと思われます。ただ、イスラム国やアルカイダなど、中東の混乱を期待する勢力が、意図的に新たな火種を作る可能性は否定できません。大国の仲介と同時に、両国内では治安の引き締めが特に必要になる時期だと思います。

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*イランのサウジ大使館前で行われた抗議デモ(C)AP


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