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合成の誤謬を壊せるか?経団連会長の賃上げ発言 [経済]

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政府と経済界の官民対話で、経団連会長が、賃上げについて前向きな発言をしたと報じられました。もちろん、個々の労働者の賃上げ額はそう大きくは無いでしょうし、中小企業や非正規労働者への賃上げの波及については不確かです。

とはいえ、経済全体の活性化にとり、概ね悪い話ではないはずです。ただ、デフレから経済成長が期待できる緩やかなインフレにまでもっていくには、少しずつでも、賃上げが毎年続くという信頼が重要です。

かつて、貴族出身の作家トルストイは貧しい人々と同じ生活を試みましたが、ある人はそれを、「それで貧乏は理解できない。金品の不足ではなく、今後の生活への恐怖が貧乏なのだから」と評したといいます。個人消費の拡大についても、これは当てはまるでしょう。

消費と投資の落ち込みは、個人や企業レベルでは合理的な行動が、経済全体では非合理になる「合成の誤謬」の好例だと思います。官民対話がこの誤謬を緩和する機会になることを期待します。

【参考ニュース】
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20151126-567-OYT1T50135.html


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